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プロジェクトK

夏組の寡黙なギタリストKがある企画を持ち込んだ。

「自らがリーダーとなるグループでライヴの前座をやりたい」

・・・ここに壮大なプロジェクトが生まれたのであった。

コニシイズムを継承するKが立ち上げた、
様式美ならぬ、『様式微ネタ』ユニットを紹介する。

- これは知られざる男たち女たちのドラマである。


テーマソング:中島みゆき『地上の星』、ナレーション:田口トモロヲ

('07.2.14)


 

m&m's、(えむあんどえむず、)
<プロジェクトの芽吹き>

2007年2月11日・・・
Live&Pub『RHEA』にて夏組とHe&SheのコラボLive決定...
それを知ったKは挑戦する決意を固めた。
ライヴの前座として何かネタをやらせて欲しい、と夏組本部に懇願したのだ。
「別にやってもイイけど・・・何やるの?」
難色を示されたのは明らかだった。
なぜならKはライヴ中に笑いを取った実績が無かったからだ。
本部からの快諾を得るにはしっかりしたプランを示し、それなりの台本を作ってみせるのが得策・・・であった。
時は1月半ば・・・Kには時間が無かった。

Kがイメージしたのは、前座をやるべくして生まれた前座専門ユニットの結成。
エレキギター、エレキベース、タンバリンという3人組での弾き語りを基本とし、演奏の合間には3人が入り交じってトーク。

その構想を実現するにあたって、メンバー選びは重要であり、難航した作業・・・であった。
複雑な楽曲と巧妙な仕掛けをちりばめた哲学的トーク。
両方とも軽快にこなせる人材が必要だったのだ。
Kは幾日もオーディションを繰り返すがなかなかイメージに合う人物には巡り合えなかった。
「やはりあの二人しかいないか...」
そうつぶやいたKは夏組高度成長期を支えた旧知の頭脳派夫婦に打診した・・・。


<メンバー紹介>
 
K m&m's、のリーダーでギター、MC&ヴォーカル担当。
松岡修造の天然熱血精神と藤岡弘、の武士道精神をこよなくリスペクトしている。
クニ タンバリン、MC&ヴォーカル担当。
Kにスカウトされた紙切り芸人。m&m's、ではハサミをタンバリンに持ち替え、熱く歌う。
eri ベース、MC&ヴォーカル担当。クニの奥さん。
Kがむりやり某吹奏楽団から引き抜いた逸材。場の空気を読む力を買われ、ネタ切込役を任される。

強力なメンバーを獲たKは一気に台本を書き上げ、本部に提出。
ついにGOサインが出た。
Kは挑戦する権利を勝ち得たのだった。


<地獄の特訓>

やり手のメンバーといえども、Kは打ち合わせや練習で、決して妥協を許さなかった。
いくら前座であっても客席に向かう限り、エンターテインメントでなければいけない。
それに加えKは初めてのリーダーグループを率いるにあたり「最初にスベれば次は無い...」という事を十分に理解していたので、あえて厳しく細かく指導した。

時には鉄拳制裁を振るうこともあった。
「顔はやめな!ボディ、ボディ!」
メンバーの服の下には生々しい青アザが絶えなかったという...。
モノマネが上手にできないメンバーには深夜の公園で独りぼっちにさせ、延々と長嶋茂雄を練習させたりした。
絶対にヘコたれないメンバーもまた本気でKにぶつかっていき、素晴しいパフォーマンスで応えるのであった。

本気だからこそ次第に絆が深くなっていき、とうとう一連のネタが完成した。
最後の練習が終り、居酒屋で盃を酌み交わす。
「演奏面は俺が引っ張るから大丈夫」
確かにKはそう言ってメンバーを励ました。
彼らの戦いは二日後に迫っていた・・・。


<m&m's、オリジナル>

Kは練習期間中にオリジナル曲も作曲した。
それが『前座ブルース』だ。
これは本来、演奏時間が8分もあるK渾身の大作だが、初ライヴでは30秒に収められた。


<ユニット名の由来>

これには様々な説がある。

▼Kとクニがマゾヒズム(M)でeriがサディズム(S)という、メンバー三人の気質を表している

▼三人の姓の頭文字を取っている

▼むーみん、むーみん、すなふきん

▼ただ単にm&m'sチョコが好きだから

▼実は正式名称が『萌え萌えスーパースターズ』

・・・など。

ただし、語尾にある読点『、』はKの尊敬する『藤岡弘、』氏に倣って付けられているというのは事実のようだ。


<運命の日>

夏組、He&She、m&m's、とリハを終え、客席の入り具合も上々。
Kとクニは夏組の出演もあり、どうしてもそちらの方に意識がいく。
Kに関してはさらに、とある人物との対面で舞い上がっており、集中力散漫・・・であった。
「自分はほぼ完璧」と思い込んでいる慢心もそれを助長した。
ここで唯一、集中力を高めていたのは紅一点のeriであり、この後の危機を救う救世主となったのだ。

いざ演奏が始まるとKのコード進行がやたらと怪しい。
完全に飛んでいたのであった。
トークの方はサクサク進め、曲に入ると・・・またコードが怪しい。
リーダーである彼は最後の練習後に確かこう言った。

「演奏面は俺が引っ張るから大丈夫」、と。


引っ張っていたのはeri・・・であった。


こうしてm&m's、の初戦は幕を閉じた。
客席からは笑い声が聞こえ、終了後にもあたたかいコメントをもらった彼ら。
前座の役割自体は果たせたか。
しかしこの日からユニット内の力関係は逆転したとかしないとか...。


<今後の展望>

今後は余興ユニットにシフトし、花見あたりでネタ披露も視野に入れているという噂がたっている。

さらには、いつかドラムを入れての4ピースバンドへ、もしくはこのまま解散か?などの風説が流布されている。




プロジェクトK2


 



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