全日本職業野球連盟が結成され、プロ野球が誕生した1936年に生まれた長嶋茂雄。
ミスタージャイアンツ、ミスタープロ野球。
もし病に倒れなければオリンピックで日本代表を率い、ミスタージャパンでもあったハズだ。
私Kは長嶋さんが引退した年に生まれたので残念ながら現役時代を観たことが無く、第一次長嶋政権と言われる最初の監督時代も全く記憶がありません。
しかし、物心ついた頃からミスターの存在は自分の中にしっかり染み付いている。
独特な言い回しや強力なキャラクター、常人離れした数々の伝説のおかげで。
リアルタイムで衝撃を与えてくれたのはミスター文化人時代。
リポーターとなり「カールーッ!カールーッ!カールーッ!」と混雑の中を連呼した姿は忘れられない。
再び監督復帰してからも勢いはそのまま。
「ピャーッときて、カーッだ!」「腰を!バンバーン!」など、擬音によるバッティング指導や「ええ、ええ、上原が8回ワン失点で、ええ」のような絶妙に英語の組み込まれたトークを繰り広げ、完璧なミスターワールドを演出(?)していた。
もう説明不要でしょう!
太陽のような長嶋さんの伝説を一気に読み切って下さい!
▼常人とは違う感覚
- サード長嶋はショートゴロも5割ほど捕っていた。
さらにセカンドゴロも何度か捕ったらしい。
(ファーストゴロまで捕りに行ったという話も!)
- わざと大きめのヘルメットをかぶり、三振したとしても豪快な空振りでヘルメットを飛ばして観客を沸かせた。
- 敬遠に対する抗議の為、バットを持たず打席に入ったことがある。(4回も!)
- レフトへのライナー性のホームランにもジャンプして飛びつこうとする。
- 自宅でのバットスイングについて、
「ポイントは電気を消すこと。それも素っ裸でバットを振っていると好不調が判るんです。余計な邪念を捨てて、暗闇に丸裸で白木のバット。これですよ」
- 股間にボールが当たりそうになった時、
「危なかったですよ。ギョクですよギョク。当たっていたらギョクが粉々ですよ」
- 子供の一茂と一緒に後楽園球場へ巨人の試合に行くが、一茂を忘れて一人で帰宅。
- 無死ランナー1塁、審判にバントの格好を見せながら「代打、淡口」。
結果、裏の裏をかいてバント成功。
- 西本が風呂に入っているとミスターがタオルで前も隠さず、「お疲れ〜っ」と言って入ってきた。
シャンプーを大量に使い全身泡だらけになると、シャワーで落とし切れず、そのまま湯舟に!
湯舟は泡だらけになってしまったが、全く気にせず「お先〜っ」と言って出ていった。
- デーブ大久保に「君は10年に一人出るか出ないかの選手。ぜひウチに!」と口説き、デーブは感激して巨人に移籍したが最初の練習で「あれ、キミ誰?」・・・。
- FA宣言した槙原投手を引き留めるため槙原夫人へ(背番号と同じ)17本のバラを贈り、結果的に残留させる。
- 「50万円もあれば1回か2回はメシが食えるぞ」
- ピッチャー交代時、ベンチから審判の所へ行くまでに代えようと思っていた投手が変わる時がある。
▼オリジナル英語
- 「メークドラマ」
- 「メークミラクル」
- ベッドメークのことを、「ベッドアップ」
- 「THE」を「テヘ」と発音。
- 取材陣とのやり取り、
取材「どんな本を読みますか?」
ミスター「それはいわゆるブック的なものですか」
- 「失敗は成功のマザー」
- 鯖の字について、「魚ヘンにブルーだっけ?」
- 「ウェルカム・バンザイ」
- 「プレイボール、よーいドン!」
- 「アイ・アム・シツレイ!」
- 問題、"I live in Tokyo." を過去形にせよ
「アイ・リブ・イン・江戸」
- 寿司屋で、「ヘイ!シェフ!」
▼重複
- 「疲労の疲れ」
- 「状態のイイ状態」
- 「春のスプリングキャンプ」
- 「秋の秋季キャンプ」
- 「雪のスノー」
- 「閉幕を閉じる」
- 「夢のドリーム戦」
- 「パンチ力は相当いいパンチですよ」
- 「決してネバーギブアップしません」
▼お茶目な勘違い
- 友人の仏和辞典を見て「英語にもこういうのがあれば便利なのに」と、うらやましがる。
- LAにて、クリーニング屋で背広を買おうとしていた。
- 武田鉄矢のことを本当の先生だと思っていた。
- 宮崎キャンプ紅白戦時、野良猫が何匹もグラウンドに出てきて試合が何度も中断。イライラしたミスターの一言。
「まいっちゃうなぁ、宮崎は海が近いから海猫が多くって」
- しばらく上原のことを「二岡!」、二岡の事を「上原!」と呼んでいた。
- ドラフトで「田村コピー」から谷投手が入団した時、ずっと会社名と混同して「田村くん」「田村くん」と言っていた。
- バルビーノ・ガルベス投手のことを「ジャビーノ」と呼んでいた。
元木の分析によれば、「バルビーノ」と巨人のマスコットキャラ「ジャビット君」がゴッチャに。
- キムタクと初対面のあと、「今日はSMAPのキムラタクロウ君に会ったよ」と、周りに自慢。
- 長野オリンピックでスキージャンプ、ラージヒルについて。
「感動しましたねぇ、モーグルビルですか?」
里谷多英が金メダルを取ったモーグルと以前の会場アルベールビルがゴッチャに?
ちなみに息子の一茂はスピードスケート清水選手の母校、白樺学園を「シラバカ学園」
- 胡蝶蘭をプレゼントされて、
「僕は花には詳しいんですよ。きれいなカトレアだねぇ」
<参考文献:『長嶋家の謎』『Number』>
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